こんにちは、黒川あさひです。
以前、【登録販売者試験】の勉強方法をまとめた記事を書きました。
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当時、運営してたブログに何気なく書いた記事でしたが(現在は当ブログに記事を移行しています)、
ありがたいことに、検索からこの記事にたどり着き、勉強法を参考にしてくださった方もいたようです。
「こちらの記事に書かれていた勉強方法を参考にして、試験に合格できました」というコメントもいただきました。
とはいえ、私も最初から勉強方法がわかっていたわけではありません。
これまでに受けてきた試験を経て、この勉強方法にたどり着きました。
ここでは、【選択問題】に的をしぼって、選択問題を効率よく勉強する方法について紹介していきたいと思います。
選択問題の勉強方法を知っていれば、登録販売者試験以外のいろんな試験で役立ちます。
資格試験の勉強する際に、少しでも参考になったら嬉しいです!
目次
大学受験のとき選択問題の勉強法にはじめて向き合う
まず、気持ちの問題なのですが…「選択問題=簡単」という概念は捨ててください。
選択問題は「答えを選ぶだけだから簡単!」と思いがちですが、そんな甘い考えでは突破することはできません。
ここでは、私が高校生のときにセンター試験(選択問題)を攻略した話をさせていただきます。
私が選択問題に真剣に向き合ったのは、大学受験を控えた高校三年生のときでした。
当時、私は国公立大学を目指していました。
国公立大学に合格するには、基本的にセンター試験(選択問題)と二次試験(記述式問題)の二つを突破しなければいけません。
私は三年生の秋頃まで、学校の方針で二次試験の勉強ばかりしていました。
二次試験は難易度が高く、試験全体に占める割合が大きい大学も多いので、そちらに重点を置くのもわかります。
しかし、私は基礎知識もあまりない状態だったので、まったくのお手上げ状態…。
思うように勉強が進まない状況で受けた三年生の10月のセンター形式の模試。
その結果は、なんと470/900点…!
国公立大学に入るためには最低でも6割は必要です。5割というこの成績では、合格はほぼ絶望的でした。
ショッキングな点数を取ってしまった私は、「このままではまずい!」とようやく焦ります。
そこで私が出した結論は、
そうすれば、どこかの国公立大学には入れるだろう
ということでした。
私は学校の方針を無視して、その日からセンター試験の勉強に切り替えることにしました。
それまで、センター形式の問題はやみくもに解いていました。
何となく「これだなー」という選択肢を選んでいるだけだったんですよね。
これでは点数が上がらないのも納得です。
心のどこかで「選択問題は、まあ何とかなるだろう」という甘えがあったんだと思います。
しかし、「戦略的に選択問題のための勉強をしないと、点数は上がらない!」と気付かされました。
その日から心を入れ替えて、必死でセンター試験の勉強をしました。
そして、2か月後のセンター方式の模試では、なんと600点を超えることができたのです。
一か月後の本番では、670点取ることができ、そのおかげで無事に国立大学に合格しました。
これだけの短期間でここまで成績を伸ばすことができたのは、選択問題に合わせた勉強ができたからだと思います。
選択問題を勉強するのに必要なものは?
1.過去問
まずは、過去問がなければはじまりません。
登録販売者試験の勉強法の記事にも書いたことですが、どのような試験においても勉強のベースにするものは過去問です。
過去問が解けるようになれば、よほどでない限り、本番の試験も解けます。
しかし、過去問の解き方が間違っていると、なかなか成績は伸びていきません。
せっかく勉強するのですから、時間をかけた分成果がでるように、過去問の正しい勉強法を身につけましょう!
2.参考書
極端なことを言うと、過去問だけで試験を突破することもできなくはないです。
しかし、過去問に載っている解説だけでは不十分なことが多いです。
過去問を解いていく中で「ちょっとわかりにくい」と感じたところを参考書を読んで補うようにしていきます。
覚えるべき項目が表でまとめてあったり、解説よりもわかりやすく書かれていたりと、
参考書は勉強がしやすいように様々な工夫がされています。
地味に高いので購入することをためらう人もいるかもしれませんが、買って損はないと思っています。
ここで、気をつけたいのは、使うと決めた参考書は最後までちゃんと使うこと。
何冊も購入して、結局ぜんぶ中途半端に終わってしまった…ということがないようにしましょう。
登録販売者試験だと、使う参考書は1~2冊で十分です。
とはいえ、「参考書の種類がたくさんあって、何を選んだらいいのかわからない!」という人もいますよね。
なので
- 書店で実際に手に取って中を見てみる
- ネットの口コミを参考にする
というように、選ぶ時間を惜しまずしっかりと吟味をしてから購入してほしいです。
3.暗記用のノート
勉強が嫌いな理由のほとんどが「覚えられない」から、ではないでしょうか?
参考書を読んで覚えようとしても、なかなか覚えられないですよね…。
そこで、私はノートに書いて覚えていました。
ノートにまとめることについては、「時間がかかる」「参考書の丸写しになってしまう」など賛否両論があると思います。
そこで私は、「暗記するべきところだけ簡潔に書く」ようにしていました。
登録販売者試験の勉強でいうと、3章(主な医薬品とその作用)のみノートにまとめました。
暗記項目をノートにまとめる方法は、あとで詳しく紹介します。
選択問題の勉強法①:問題中の選択肢から知識を増やす
選択問題はいくつかの文章があって、その文章が正しいか誤っているかを問うことが多いです。
例えば、登録販売者試験で実際に出題された問題を見ていきましょう。
登録販売者試験の勉強をしていない方も、とりあえず、ざっと読んでみてください。
何となく、cは誤りで、dは正しいことがわかりましたか?
このように、特に知識がなくても、文章の書き方や一般常識で解けてしまう問題があります。
答えは3だね。はい、次の問題にいこ!
…と、なってはいけません(笑)
cとdの文章の正誤がわかれば解けてしまいますが、残されたaとbの文章をほったらかしにしてしまうのはよくないです。
もしかしたら、本番で似たような文章が出題されるかもしれませんからね。
一度解いた過去問の選択肢は、かならず全部目を通すようにしましょう。
なので、私は、過去問に直接書き込みをして、目を通したことがわかるようにしました。
「直接書き込みをしたら、次に解くことができないのでは?」と思いますよね?
別に問題を解く必要はありません。
次からは、問題を読むようにすればいいのです。
できれば時間がある限り、覚えるくらい何回も繰り返すとよいです。
過去問の文章を直す→何回も読む
これをある程度こなしていくと、知識がついていくのがわかります。
選択問題の勉強法②:用語は語呂合わせで効率的に覚える
学校の定期試験などの記述式の試験では、用語をしっかりと覚えておく必要があります。
しかし、選択式の試験の場合、用語を一字一句覚える必要はありません。
特に、登録販売者試験ではカタカナの成分の名前が多く登場しますが、だいたい覚えておけばいいのです。
ここで、有効なのが語呂合わせです。
先ほどの問題で、「ジフェニドール塩酸塩」という成分が出てきましたね。
これを覚えようとしたときに、私は「ジェニファー+ドール(人形)」=「ジェニファーという女の子の人形」を連想しました。
これに、成分の特徴を組み合わせます。
ジフェニドール塩酸塩の副作用は、選択肢の文章のとおり、
頭痛、排尿障害、散瞳による異常な眩しさ、口渇、浮動感、不安定感
があります。
この中でもより特徴的な、浮動感、不安定感を覚えておくといいです。
そこで、「ジェニファーという女の子の人形が、体がふわふわ浮いている」ところを想像するのです。
イラストに描くと、より覚えやすいです。
絵を描くのが好きな人は、簡単でいいので絵に残すことをおすすめします!
※ふわふわ浮いてるというイメージで、まわりに鳥を描いてみました。
私はこんな感じで、用語とそれに関連する項目を覚えていきました。
一字一句覚える必要がないので、時間が短縮になり、さらに語呂合わせで楽しく覚えられるので一石二鳥です。
「暗記が苦手」という方はぜひ試してみてください!
語呂合わせの作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら、こちらの記事も読んでみてください!
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選択問題の勉強法③:暗記項目はノートに書いて残しておく
先ほど、暗記したい用語は語呂合わせで覚えるのが効果的という話をしました。
しかし、いくら語呂合わせを作ったとしても、本番で思い出せなければ意味がありません。
語呂合わせって作ったそのときは「よし、覚えたぞ!」となるのですが、数日経つと忘れてしまいます。
なので、しっかりと記録しておくことが必要です。
私は「暗記専用のノート」を用意して書くことをおすすめします。
そのノートを、過去問と同じように空いた時間に何回も見返します。
単純ですがこれで効率よく用語を覚えることができます。
ノートまとめに時間をかけ過ぎないように気をつければ、結果的にノートにまとめたほうが早く覚えられると思います。
ちなみに、実際にノートに書いていたのはこれくらいの情報量です。
(実際のノートはひどいので…パワーポイントを使って見やすくまとめてみました)
これくらいなら覚えられるのではないでしょうか?
ノートにまとめるときに工夫していたことは、以下とおり。
ちょっとした工夫でぐっと覚えやすくなりますので、いろいろ試してみてください。
- 成分は赤色、それ以外は黒色で書く(色ペンは使いすぎない)
- 「抗ヒスタミン成分」は青、「抗コリン成分」はピンクというふうに色で覚えられるようにする
- 「遅い⇔早い」といった反対の言葉は、矢印を使って記号で覚えられるようにする
- 語呂合わせやイラストに少しでも情報を詰め込む(スコポラミン臭化水素酸塩がウサギなのは、作用時間が早いというところから連想しています)
登録販売者試験の勉強で使ったまとめノートをYoutubeで公開しています。
「ノートの中身が気になる!」という方は、こちらの動画をご覧ください!
【Youtube】に動画を投稿しています
選択問題の勉強法のまとめ
選択問題の勉強法についてお話しさせていただきました。
簡単にまとめてみると、以下のとおりです。
- 過去問の問題文の間違っているところを直し、何度も読み返す
- 用語は語呂合わせで効率よく覚える(一字一句覚える必要はなし)
- 効率よく暗記するために、簡単なまとめノートを作成
あくまで、私がやっていた勉強法なので、試すときは自己責任でお願いします。
選択問題の資格試験を控えていて、勉強法に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
もし、何か聞きたいことがありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください!