こんにちは、黒川あさひです。
この記事では、2023年7月31日に発売された登録販売者試験のテキストを紹介させていただきます。
それが、マイナビ出版ライセンスシリーズの
「イメージで攻略 わかる!受かる!!登録販売者 テキスト&問題集」です。
なぜ、このテキストを紹介するのかというと…
編集の一部を担当させていただいたからです!
お話をいただいたのが2023年の2月頃で、4~5月の間に編集をおこなってきました。
YouTubeなどで登録販売者試験のことを発信するようになってから、
関わることができたらいいな
と思っていたので、まさか本当にお話しをいただけるなんて…
信じられませんでしたが、とても嬉しかったです。
(こんな私に依頼していただき、本当にありがとうございました!)
さて、テキストの中身を紹介していくのですが、
以下の3つに分けてお話しさせていただきます。
- テキストの概要
- テキストの特徴3つ
- テキストのイマイチなところ
購入を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
テキストの概要
まず、テキストの概要についてです。
「マイナビ出版」さんですが、資格試験のテキストをいくつか出版しています。
「イメージで攻略」シリーズで有名なのが、
「イメージで攻略 わかる! 受かる‼ 日商簿記3級 テキスト&問題集」です。
数ある簿記のテキストの中でも特にわかりやすいと好評で、Amazonのレビューを見ても高評価です。
簿記の勉強をされたことがある方は、もしかしたらご存知かもしれません。
そして、この「イメージで攻略シリーズ」についに登録販売者試験のテキストが発売されたというわけです!
ちなみに、監修は別名「アフロ先生」こと岩堀禎廣先生です。
岩堀先生は、いくつか登録販売者試験のテキストを書かれているので、ご存知の方も多いかと思います。
このように薬学博士・薬剤師の先生が監修されているので、安心して勉強することができるかと思います。
テキストの特徴3つ
では、ここから「テキストの特徴」について3つお話ししていきます。
特徴①:イラストが豊富でイメージしやすい!
「イメージで攻略」という名のとおり、イメージで覚えられるようにイラストや図解がとにかく豊富です。
しかも、全ページフルカラーなので、眺めているだけで楽しい気分にさせてくれます。
登録販売者試験は手引きから出題されていますが、手引きの表現が結構難しく…
読んでもなかなか理解できない → 嫌になってしまう、という方が多いと思います。
しかし、試験は手引きの表現で出題されるので、手引きの表現を無視するわけにはいきません。
そうなると、手引きでは理解できない部分をイラストや図解、表などで補う必要があります。
特に2章は解剖学の範囲なので、イメージしづらいかと思うのですが、図解があるととてもわかりやすいです。
医学書に載っているような図解ではなくて、デフォルメされて簡潔に書かれているのがいいなあと。
以前、動画の中で「2章は自分でテキストを見ながら図解を描くと覚えやすい」とお話ししたことがありましたが、
まさしくこんな図解を待っていました!(笑)
一部を紹介させていただきます。例えば「膀胱」のところです。
括約筋がゆるむ → 排尿筋が収縮 → 尿が尿道へと出る
という流れが図解化されていてわかりやすいですよね。
あと、見るとわかると思いますが、ゆるいキャラクターのイラストがとにかく可愛いんです!
章ごとにメインのキャラクターが決まっています。
- 1章:イルカ
- 2章:サル
- 3章:アルパカ
- 4章:イヌ
- 5章:チョウチンアンコウ
このキャラクターたちが、テキストの内容をかみ砕いて解説してくれたり、まめ知識を話してくれます。
こんな感じで、イラストと図解がわかりやすいのが一番の特徴です。
可愛いイラストが好きな方は、絶対に楽しく勉強できると思います。
特徴②:収録されている問題の数が多い
テキスト内には、○×問題と巻末に過去問が収録されています。
登録販売者試験の勉強において、過去問を攻略することが合格への近道です。
なので、テキストを読みながら多くの問題に触れられる構成になっているのはとてもいいなと思いました。
特に、テキストの随所に○×問題があるので、
テキストを読みながら「どういう形で問題として出題されるか」を理解できるのがいいなと思います。
○×問題が386問、過去問が176問、全部で562問もの問題が収録されています。
ちなみに、ユーキャンのテキストに収録されている問題(過去問)は220問なので、その2倍以上です。
これに加えて、自分が受験する都道府県の過去問を解いておけば安心かなと思います。
(登録販売者試験の過去問は、各都道府県のホームページからダウンロードできます)
もちろん、時間がある人は過去問題集の冊子を購入してもいいかもしれません。
特徴③:令和5年度4月の手引き改訂に対応している
冒頭でもお話ししましたが、テキストの編集のお話をいただいたのが2023年の2月、4~5月にかけて編集の作業をおこなっていました。
順調に編集作業を進めていたのですが、ちょうどこの頃に手引きの改訂がありました。
なので、急遽手引きの改訂に対応した内容に変更しなければならず、担当されていた方々は大変だったと思います。
最新の手引きに対応しているのは、受験生にとってありがたいですよね!
これからテキストを購入しようと思っている方は、ぜひ検討してみてください!
※当時は、このテキストが手引きの改訂にいち早く対応していたのですが、
現在はほとんどのテキストが最新の手引きの改訂に対応していると思います。
テキストのイマイチなところ
これまでテキストの特徴を3つ紹介しました。
次に、あと一歩かな~というところをお話しします。
それは、漢方薬と生薬をまとめた表があればよかったなということです。
このテキストには、ユーキャンやズル本に掲載されているような漢方薬や生薬をすべてまとめた表が載っていません。
ちなみに、テキストのページ数は644ページあるんですよね。
実はこれでもギリギリでして…特徴のところでお話ししたように、イラストや図解、そして問題が多く収録されているということでかなりボリュームがあります。
これ以上は増やせないということで、残念ながら漢方薬と生薬をまとめた表はカットとなってしまいました。
ただ、各項目に頻出(ひんしゅつ)の漢方薬や生薬は紹介されているので、
ここに載っているものを確実に覚えていけばある程度は大丈夫かなと思います。
ただ、近年、マイナーな漢方薬や生薬が出題されている傾向もあり、
テキストで足りない分は、手引きや漢方薬の講義動画などを見て自分で付け加えていくといいかなと思います。
ちなみに、私がまとめた漢方薬の表のデータがありますので、よかったら活用してみてください!
漢方薬のまとめ(Googleドライブ)